日本高血圧学会と日本循環器病予防学会が共同のもと、2015年に「高血圧・循環器病予防療養指導士」認定制度が始まりました。2018年より日本動脈硬化学会、2020年より日本心臓病学会が加わり4学会の共催となりました。
この制度は、循環器病の主たる原因である高血圧や脂質異常症等の生活習慣病の改善・予防およびその他の危険因子の管理に関する療養指導を行うために有能な専門的知識および技術を有する職種の資質向上を図り、そのことにより循環器病の予防や病態改善により、国民の健康増進に貢献することを目的として発足いたしました。この資格を取得した方が確かな知識と経験を身につけて、さまざまな場面で対象者・患者に適した助言・指導を行うことで国民の健康が増進することを期待しています。

ご挨拶

高血圧・循環器病予防療養指導士に期待

jsh日本高血圧学会 理事長 楽木 宏実

日本高血圧学会 理事長 楽木 宏実非感染性疾患による死亡原因の一番は高血圧です。高血圧が関わる重要な疾患が脳心血管病であり、高血圧・循環器病予防こそが私どものミッションです。このミッション達成には、医師だけでなく多職種の関りが重要であることは多くの科学的エビデンスが示しています。減塩、減量や禁煙、適度な飲酒と適度な運動など、日常の生活習慣を良い方向に変えていく指導にも、保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、臨床心理士、公認心理師、医療心理士、臨床検査技師、健康運動指導士など多くの職種が方向性を一にして取り組むことが必要です。専門性を持ってこのような指導に取り組むことができる「高血圧・循環器病予防療養指導士」への期待は大きいです。
日本高血圧学会は、2018年に「高血圧みらい医療計画」を策定し、「良い血圧で健やか100年人生」というスローガンを設け、「高血圧の国民を10年間で700万人減らし、健康寿命を延ばします」という目標を掲げました。戦略の一つの柱は、「国民が血圧管理に自ら取り組む社会づくり」で、2019年には、「減塩推進東京宣言」を発表し、「高血圧ゼロのまちづくり」を目指す自治体への活動支援も行っています。これらの活動推進において、さらに、国民の健康の向上、高血圧・循環器病の予防、治療において、「高血圧・循環器病予防療養指導士」の皆様が活躍されることを祈念しております。

jsh日本循環器病予防学会 理事長 齋藤 重幸

日本循環器病予防学会  理事長 齋藤 重幸日本循環器病予防学会は当面の目標として高血圧・循環器病予防療養指導士(以下、療養指導士)1,000名を目指してその養成を丁寧に行っています。療養指導士の地位を高め、活躍の場を広げるための連絡協議会が発足し、療養指導士の活動はますます重要になります。
療養指導士本制度では設立時の日本循環器病予防学会と日本高血圧学会に加え、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会が加わり共同して療養指導士の育成を行っています。循環器病予防という一つの目的に循環器病に対するアプロ―チが異なる幾つの学会が協力して専門職の養成を行うという、非常にユニークなものです。
2018年12月に、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が成立し、2020年には「循環器病対策推進基本計画」の制定が都道府県に求められました。本法では循環器病の予防や正しい知識の普及啓発が掲げられています。これは日本循環器病予防学会の当初からの存在意義の一つであり、本学会が関与・貢献すべきものです。
循環器病の特徴は、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾病の発生があらかじめ予測可能なことです。発症リスクの高い人を発見し予防対策に取り組むことにより発症や死亡を防ぐことが可能です。また、リスクの高い集団に対して介入することにより効率的に循環器病の発症率、死亡率を減少させることが実証されています。こうした予防活動を担う人材が療養指導士です。
療養指導士養成のカリキュラムは疫学、予防から、診療・合併症予防まで幅広く、これからの循環器病予防にとって必要な知識と技術を網羅した内容となっていますので、ぜひ資格を取得していただき、一緒に予防に取り組んでいきましょう。

jsh日本動脈硬化学会 理事長 平田 健一

日本動脈硬化学会 理事長 平田 健一日本高血圧学会と日本循環器病予防学会が共同で行っている「高血圧・循環器病予防療養指導士」認定制度に、2018年より日本動脈硬化学会が新たに参画しています。日本動脈硬化学会は動脈硬化性疾患の成因、病態、予防や治療に関する研究の発展、向上を図るとともに、国民に対する啓発活動を行うことを目的とした学会です。動脈硬化学会は『動脈硬化性疾患予防ガイドライン』や『動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症診療ガイド』を発行して啓発活動を行なっています。冠動脈疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患を予防するためには、メディカルスタッフの皆さまに具体的な生活習慣改善や薬物治療などに対する知識と経験を身につけていただくことが重要です。日本動脈硬化学会が「高血圧・循環器病予防療養指導士」認定制度に参画することで、患者さんに専門家として適切に指導が行える人材がさらに養成されることを期待しています。日本動脈硬化学会の参画によって追加される脂質関連の履修単位は、4つの学会主催の講演会などで取得できます。これらの専門知識と経験を患者さんの指導に活かし、国民の健康寿命が延伸するよう一緒に頑張りましょう。

jsh日本心臓病学会 代表理事 山本 一博

日本心臓病学会 代表理事 山本 一博日本心臓病学会は1987年に設立されて以降、臨床心臓病学の発展に主眼を置いて活動してまいりました。その中では医師のみならずメディカルスタッフの教育・育成にも力を注いでおり、1999年からファンダメンタルコースとアドバンスコースの2コースの教育セミナーを毎年継続して開催しております。このような流れの中で2020年4月より「高血圧・循環器病予防療養指導士」制度に参画することとなりました。
循環器領域は心不全、不整脈、虚血性心疾患、イメージング、リハビリテーションなどさらにいくつものサブスペシャリティー領域に分けることができますが、本学会が目指す方向性はgeneral cardiologyに軸足を置いた活動であると考えており、その中で循環器疾患の発症予防、あるいは発症後の増悪阻止という観点にたちますと高血圧をはじめとする生活習慣病への対応は非常に重要な位置づけにあります。生活習慣病のコントロールは、薬物治療だけでは十分ではなく、日常生活に関する助言と指導を継続的に行うことが重要であり、そこには生活習慣病について深い理解を持つメディカルスタッフの介入が欠かせません。
日本心臓病学会は広く循環器領域をカバーする学会として「高血圧・循環器病予防療養指導士」制度に貢献をしてまいります。多くのメディカルスタッフが「高血圧・循環器病予防療養指導士」の資格を取得され、その力を現場で発揮していただくことを願っております。

お問い合わせ

高血圧・循環器病予防療養指導士認定事務局

住所 〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目28番8号 日内会館2階 (日本高血圧学会内)
E-mail sidousijpnsh.jp※メールでお問い合わせの際は、氏名と会員番号を記載ください。
URL https://www.jpnsh.jp/sidousi/
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