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学会活動等

日本高血圧学会 顕彰委員会

栄誉賞

伊藤 裕 先生(慶應義塾大学)

伊藤裕先生

  • 2022年、第29回国際高血圧学会ISH2022ならびに第44回日本高血圧学会総会の会長を務めるこの機に、JSH栄誉賞をいただき、身に余る光栄であります。
    アイザック・ニュートンは、1676年、自分を矮人になぞらえ「私がより遠くまで見渡せたとすれば、それは巨人の肩の上に乗ることによってです。」と記述しています。 日本高血圧学会に、わたしは育てられ、文字通り、綺羅星のごとき高血圧学の先達に導かれ、その先生方の偉業の上に、自らの高血圧学を育むことができました。 学生時代から、内分泌学の大家、井村裕夫先生の薫陶を受け、1984年ナトリウム利尿ペプチドが発見され、1985年中尾一和先生に導かれ高血圧研究の道に入りました。 わたしの外来第一号の患者さんがSipple症候群であったことも影響しております。CNPが内皮細胞から分泌されることがわかり、留学中は、Victor Dzau先生のもと、 心血管ホルモンの血管リモデリングにおける意義を研究しました。苦楽を共にした堀内正嗣先生、楽木宏実先生とは今日に至るまで刎頸の友であります。 大学院生の時、荒川規矩男先生、飯村攻先生に温かく励まされ、留学中モントリオールのISH参加では、飛行機の中偶然、尾前照雄先生から、注目しているよといっていただき奮い立ちました。 開会式直後、トップバッターとして会場3000人の前で講演できたことは忘れられません。帰国後、2006年に、奇しくも、猿田享男先生が主宰されていた高血圧、副腎ホルモン研究のメッカ、 現在所属する慶應義塾大学での研究が始まり、心血管ホルモンのミトコンドリア機能制御、代謝作用、エピゲノム作用などを明らかにしました。 この間、2013年に、第二回臨床高血圧フォーラムを担当し、現在注目されているSGLT2阻害剤やNEP阻害剤を取り上げました。2014年JSHガイドライン作成時には、糖尿病合併高血圧を担当し、 島本和明先生には厳しく指導されました。荻原俊男、藤田敏郎先生からは多くの学術的刺激を受けました。2016年、ISH202誘致では、梅村敏先生の下、 ISHと共同で行ったHypertension Summit開催なども含め死力を尽くしました。2018年、地震直後に長谷部直幸先生が開催された第41回総会より、 理事長に就任し、PEER(参加、責任、激励、継承)の精神を理事会の皆様と確かめました(旭川の誓い)。伊藤貞嘉先生の下制定されたJSH未来医療計画に沿って、 三つの柱、医療政策(J-DOME参加)、新学術(Digital Hypertension Conference開始)、社会啓発(高血圧ゼロの町、厚労省実証事業開始)プロジェクトを推進しました。 羽鳥裕先生、宮川政昭先生、赤澤宏先生、三浦克之先生、野出孝一先生などに大変お世話になりました。そして、ようやく、今ISH2022を迎えました。 親友の向山政志先生、西山成先生、柴田茂先生たちには開催実行委員会をCOVID19の苦難のなか進めていただきました。
    ISH2022は、これまでの総決算です。ここに書ききれなかったJSHのすべての巨人の先生方に深謝申し上げます。

学会賞

 

2022年度は2名が受賞されました。(名前順に掲載)

足達 寿 先生(恵光会 原病院)

足達先生

  • この度は、栄誉ある日本高血圧学会の学会賞を頂き、大変に光栄に存じます。選考に関わって頂いた先生方、そして、会員の皆様、推薦をして頂いた先生方に心より御礼を申し上げます。私のように、日本高血圧学会や臨床高血圧フォーラムの会長を務めたことがない者が学会賞を頂いて良いのかと、受賞の報告を受けた際には申し訳ない気持ちでしたが、理事の方から、一つの疫学研究をぶれずに何年も継続したことが受賞の理由だと伺い、今は、素直に嬉しく、有難く思っております。
    疫学研究は、あまり皆様が興味を持たれない大変地道な学問ですが、本研究を一筋に、30年以上続けて来ました。そのような中、高血圧や高血圧に関連する生活習慣病の要因解明のために力を注いで参りました。高血圧学会には、久留米大学医学部、三内科(現:心臓・血管内科)に入局して、疫学研究室に配属された直後より入会しました。演題発表が一会場でのみ催される、あの恐ろしい当時の学会風景を思い出すと、未だにトラウマですが、この学会での一般演題やシンポジウムなどでの発表の経験が後に大きな財産になったと感じております。
    私の恩師である、戸嶋裕徳先生、今泉 勉先生のお陰で、高血圧学会評議員に推薦して頂き、高血圧指導医として、微力ながら長期間、日本高血圧学会の発展のために尽くして参りました。
    この度、頂いた日本高血圧学会、学会賞の栄誉を胸に刻み、今後も日本高血圧学会発展のために尽力することをお誓い申し上げます。この度の学会賞の授与、本当に有難うございました。
    最後になりますが、日本高血圧学会の益々のご発展と会員の皆様のご健勝を心より祈念致しまして、御礼のご挨拶とさせて頂きます。

中村 敏子 先生(関西科学福祉大学)

中村先生

  • この度、栄誉ある日本高血圧学会の学会賞を頂き、大変光栄に存じますとともに、会員各位・関係の皆様に心より感謝を申し上げます。
    私は1981年に大阪市立大学医学部を卒業し第一内科に入局し、1982年に恩師である山本研二郎先生が主宰される薬理学教室の大学院生となりました。日本高血圧学会との出会いは、仙台で開催された第5回総会であり、一会場に全員が集う中、素晴らしい口演と熱い質疑応答に、畏れと憧れを感じ、目が覚めるような思いがした事を覚えています。以来、高血圧学会に演題を出し続けることは、私にとって大きなチャレンジでした。
    1984年に日本高血圧学会に入会させて頂いた後、レニンアンギオテンシン系の基礎研究、生活習慣や薬物治療、臓器障害に関する研究を中心に、高血圧・腎臓・循環器系学会で発表させて頂くとともに、高血圧学会や腎臓学会で様々な活動(総務、プログラム、禁煙推進、評議員等資格審査・顕彰、ガイドライン査読・作成等の委員会)にも参加いたしました。2013年、河野雄平先生が会長を務められた第36回総会にて事務局長を務め、初めて主催する側の視点を持つ事ができました。この総会では、多くのメデイア取材があり、広報活動の重要性を痛感すると同時に、長谷部委員長(当時)に大変お世話になりました。その後、委員会に入れていただき、「高血圧の川柳・標語」の企画にかかわる事ができました事は大変嬉しいことでした。2016年から、国際高血圧学会誘致ワーキングに加わり、ISH2022開催決定後は、開催実行委員会に加わり、主に広報に携わった事も大きな経験でした。
    最も深くかかわった委員会は、ダイバーシティ推進委員会です。2013年からワーキンググループ、2014年から男女共同参画委員会、2018年から現在の名称となっており、初代・大屋先生、第2代・野出先生の後を受けて、2015年から2022年まで第3代委員長を務めました。委員会では、Webアンケートで学会の現状を把握し、人材登用の数値目標を設定し、(1)女性研究者奨励賞の授与(2022年春現在、63名)、(2)委員会ブースの設置、(3)託児室や減塩活動への協力と「学会潜入ツアー」の実施、(4)ホームページ・広報活動の充実、(5)委員会企画による講演会開催、(6)高血圧学会みりょく辞典の作成、(7)国際高血圧学会への協力(ISH2022KYOTO、ISHの各委員会)、(8)男女以外の多様性への取り組みの模索等を、行ってまいりました。会員や専門医等での女性比率は着実に増加しております。2018年秋、第41回総会において、「ダイバーシティ推進旭川宣言-JSH旭川宣言-」を発表し、翌3月、Hypertensin Research誌 に掲載されました。このような活動を通じて、多くの方々と親しく交流できたことは望外の喜びでした。
    日本をコロナ禍が覆っている中、1年間の延期を経て、令和3年5月に第9回臨床高血圧フォーラムを完全オンライン開催させていただきました。延期に伴い初めての事ばかりで右往左往する中、伊藤裕理事長(当時)、楽木理事長、理事・監事の方々にお世話になりながら、多くの皆さまにご参加いただき開催でき得た事には、心から感謝しております。
    最後に、今回の受賞にあたり、ご指導下さった諸先輩方ならびに活動を支えて下さった皆様に、心より御礼申し上げます。そして、会員の皆様のご健勝と日本高血圧学会のさらなるご発展を祈念致しまして、 御礼のご挨拶とさせて頂きます。

 

学術賞

涌井 広道 先生(横浜市立大学)

涌井先生

  • この度は大変栄誉ある賞をいただき、誠に光栄に存じます。これまで御指導いただいております田村功一先生をはじめとした横浜市立大学循環器・腎臓・高血圧内科学教室の皆様、共同研究者の皆様、そして選考に関わってくださいました日本高血圧学会の諸先生方および会員の皆様に心より感謝申し上げます。
     私は2002年に横浜市立大学医学部を卒業し、初期臨床研修を経て、2004年に同大学循環器・腎臓・高血圧内科学教室に入局いたしました。私自身が高血圧・脳卒中家系であり、医学部生時代より高血圧の臨床・研究に携りたいという思いがあり、先代の梅村敏先生の時に入局いたしました。そして、大学院進学後から現在に至るまで田村功一先生に師事し、多臓器間ネットワークを介した病態連関の重要性について学んでまいりました。私が医学部を卒業した当時よりも、臨床では臓器ごとの専門領域への細分化が進んでいます。しかしながら、生体の恒常性維持にとって多臓器連関が重要であり、種々の病的状態においては、病態連関を介して多臓器が相互に悪影響を及ぼしあうことが、近年広く認識されてきています。今後も、多臓器・病態連関を意識した高血圧研究を進めて参りたいと存じます。
    日本高血圧学会には、多くの素晴らしい先生方と出会う機会をいただき、研究のモチベーション向上につながる刺激を常にいただくと共に、数多くの成長する機会をいただきました。今回の受賞を胸に刻み、一層の努力と精進を重ね、大変微力ではございますが、国民の健康寿命延伸に少しでも寄与できるよう努めて参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

日本高血圧学会 歴代受賞者について

日本高血圧学会 栄誉賞

日本高血圧学会 学会賞

日本高血圧学会 学術賞

学術賞の公募について規定規定

日本高血圧学会は、将来の高血圧学の進歩に寄与する顕著な研究を発表し本会の発展に大いに期待される会員を選考し、日本高血圧学会 学術賞を授与いたします。

第12回学術賞

  • (令和4年)第12回学術賞の公募については終了しました。

第13回学術賞

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