2025年猛暑の夏における水分と塩分の取り方について
2025年猛暑の夏における水分と塩分の取り方について
〜熱中症を防ぎ、血圧を健康に保つために〜
暑い夏がやってきました。熱中症を防ぎ血圧を健康に保つための、水分と塩分の正しい取り方について、すべての方に知ってほしい大切なことを日本高血圧学会からお伝えします。
1.水分は、のどが渇く前からこまめに取りましょう
夏は、外で活動していても、暑い室内でも、汗をかき体から水分がどんどん失われます。
・1日1.2リットル以上の水分が目安です
・一度にたくさん飲むのではなく、少しずつ何回かに分けて飲みましょう
・のどが渇く前に定期的に水分を取りましょう
・朝食、昼食、夕食、3食しっかり食べましょう(食べ物からも水分をとっています)
2.日本人は、塩分を取りすぎています
汗で塩分が出ますが、私たち日本人は普段から塩分(食塩)を取りすぎています(食塩相当平均1日10グラム)。日本人成人の食塩摂取目標量は, 1日当り男性は7.5 グラム未満,女性は6.5グラム未満ですから,食事から十分な食塩をとっていることになります。 高血圧の方は引き続き1日6グラム未満を目標にしましょう。
3.大量に汗をかいた場合でも、普通の食事を取っていれば塩分を増やす必要はありません
屋外での作業や運動で大量に汗をかいた場合でも、普通の食事を取っている方は塩分を増やす必要はありません。
4.スポーツドリンクや経口補水液の飲み方には注意しましょう
スポーツドリンクや経口補水液は、大量に汗をかいた時や脱水症状には大変役立ちます。
ただし、注意が必要です。スポーツドリンクに糖分が多く含まれていることはよく知られていますが、スポーツドリンクや経口補水液には多くの塩分も含まれています(スポーツドリンク500ml:食塩相当約0.5グラム、経口補水液500ml:食塩相当約1.5グラム)。
・高血圧で薬を飲んでいる方
・心臓や腎臓の病気がある方
・普段から減塩に取り組んでいる方
このような方はスポーツドリンクや経口補水液を飲む前に必ずかかりつけの医師に相談してください。
5.高齢者の方とご家族へ
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなるので、以下の点に気をつけてください。
・室温をチェック:温度計で部屋の温度を確認し、エアコンを適切に使う
・意識的に水分補給:のどが渇いていなくても、定期的に水分を取る
・食事にも注意:食欲がない時も、工夫して必要な栄養を取るようにする
詳しい情報は当学会ウェブサイト「夏の日常生活における水分と塩分の摂取について」(https://www.jpnsh.jp/general_salt_01.html)をご覧ください。
〜熱中症を防ぎ、血圧を健康に保つために〜
特定非営利活動法人 日本高血圧学会
暑い夏がやってきました。熱中症を防ぎ血圧を健康に保つための、水分と塩分の正しい取り方について、すべての方に知ってほしい大切なことを日本高血圧学会からお伝えします。
1.水分は、のどが渇く前からこまめに取りましょう
夏は、外で活動していても、暑い室内でも、汗をかき体から水分がどんどん失われます。
・1日1.2リットル以上の水分が目安です
・一度にたくさん飲むのではなく、少しずつ何回かに分けて飲みましょう
・のどが渇く前に定期的に水分を取りましょう
・朝食、昼食、夕食、3食しっかり食べましょう(食べ物からも水分をとっています)
2.日本人は、塩分を取りすぎています
汗で塩分が出ますが、私たち日本人は普段から塩分(食塩)を取りすぎています(食塩相当平均1日10グラム)。日本人成人の食塩摂取目標量は, 1日当り男性は7.5 グラム未満,女性は6.5グラム未満ですから,食事から十分な食塩をとっていることになります。 高血圧の方は引き続き1日6グラム未満を目標にしましょう。
3.大量に汗をかいた場合でも、普通の食事を取っていれば塩分を増やす必要はありません
屋外での作業や運動で大量に汗をかいた場合でも、普通の食事を取っている方は塩分を増やす必要はありません。
4.スポーツドリンクや経口補水液の飲み方には注意しましょう
スポーツドリンクや経口補水液は、大量に汗をかいた時や脱水症状には大変役立ちます。
ただし、注意が必要です。スポーツドリンクに糖分が多く含まれていることはよく知られていますが、スポーツドリンクや経口補水液には多くの塩分も含まれています(スポーツドリンク500ml:食塩相当約0.5グラム、経口補水液500ml:食塩相当約1.5グラム)。
・高血圧で薬を飲んでいる方
・心臓や腎臓の病気がある方
・普段から減塩に取り組んでいる方
このような方はスポーツドリンクや経口補水液を飲む前に必ずかかりつけの医師に相談してください。
5.高齢者の方とご家族へ
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなるので、以下の点に気をつけてください。
・室温をチェック:温度計で部屋の温度を確認し、エアコンを適切に使う
・意識的に水分補給:のどが渇いていなくても、定期的に水分を取る
・食事にも注意:食欲がない時も、工夫して必要な栄養を取るようにする
詳しい情報は当学会ウェブサイト「夏の日常生活における水分と塩分の摂取について」(https://www.jpnsh.jp/general_salt_01.html)をご覧ください。






