日本高血圧学会からの提言
要介護高齢者における降圧療法の適正化に関する実践的指針
2025年11月25日
このたび、日本老年医学会と日本高血圧学会の「要介護高齢者における降圧療法の適正化に関するワーキンググループ」における検討を踏まえ、日本老年医学会と日本高血圧学会合同で「要介護高齢者における降圧療法の適正化に関する実践的指針」を発表いたしました。
高血圧の治療については、これまで日常生活が自立した高血圧の方への治療についての情報は多いものの、高齢者とくに要介護高齢者の高血圧の方への適切な治療については情報が少ないのが実情です。要介護高齢者では、血圧値のみを管理するのではなく、転倒予防、認知機能の維持、生活の質(QOL)の確保が重要な治療目標となります。
本ステートメントは、病院への通院が困難な方や介護施設に入所中の方への高血圧治療のあり方について、把握しうる範囲で科学的に検討したものです。
介護施設の医療介護従事者・管理者と関係する方々を主な対象として作成されていますが、広く国民にも理解を求める目的で作成しました。
地域における高齢者ケアにお役立ていただければ幸いです。

一般社団法人 日本老年医学会 理事長 神﨑 恒一
特定非営利活動法人 日本高血圧学会 理事長 苅尾 七臣
特定非営利活動法人 日本高血圧学会 理事長 苅尾 七臣
≪作成関係者≫
1.大阪大学 老年・総合内科学 山本 浩一、岩嶋 義雄、鷹見 洋一
2.鹿児島大学 心臓血管・高血圧内科学 赤崎 雄一
3.市立伊丹病院 老年内科 伊東 範尚
4.市立豊中病院 内科(老年・総合内科) 野里 陽一
5.介護老人保健施設 竜間之郷 大河内 二郎
6.大阪大学 保健学専攻 総合ヘルスプロモーション科学講座 神出 計







