本ガイドラインは、日本医学会「診療ガイドライン策定参加資格基準ガイダンス」(2017、2023)および日本医療評価機構「Minds 診療ガイドライン作成マニュアル2020(ver.3.0)」に準拠して策定しました。これらの基準は、製薬企業等からの影響を排除し、中立性・透明性を担保するために設けられています。 
 
1.作成委員の選出基準 
作成委員(統括委員を含む)および委員長は、選出時点から過去3年間の利益相反(COI)状況を確認し、日本医学会の基準に従って選出しました。 
この基準を超過した者は原則として委員にはなりません。一部、経験共有を目的に例外的に参加いただいた場合もありますが、その際は関連分野の議論・投票には関与せず、影響を排除しました。  
 
2.透明性の確保 
・ガイドラインの作成は「科学的エビデンスに基づき」「恣意性を排除する」ことを 基本方針としました。 
・臨床課題ごとに文献収集・解析をシステマティックレビューの形式で実施 
・システマティックレビューの解析グループとガイドラインの原稿執筆グループを 分離し、相互に直接やりとりを行わない運用 
・システマティックレビューの結果は論文化し、匿名の第三者査読を経て検証 
・システマティックレビューの結果を基に推奨文が起草され、推奨決定は 市民代表・患者代表を含む委員会にて意見交換、文章の推敲を経て推奨の強さ、エビデンスの強さを投票で実施 
・ガイドラインの原稿執筆者は、原稿に臨床課題に対する推奨の投票結果を反映させる 
以上のプロセスにより、特定の研究や意見のみに基づく結論形成を防いでいます。 
 
3.COIの公開 
作成委員全員のCOI情報は、ガイドライン発行(2025年8月29日)と同時に学会ホームページ上で公開します。また、作成過程およびCOI管理手順の詳細は「序章」に記載しています。 

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学会としての使命 
日本高血圧学会は、社会的役割を持つ専門家集団として、科学的根拠に基づいた正確な情報を国民に周知し、血圧コントロール率の向上を通じて、脳卒中・心筋梗塞・心不全・認知症・慢性腎臓病などの発症抑制を目指し、国民の健康状態の向上を目指しています。 

参考ファイル

URL

• 高血圧管理・治療ガイドライン2025
• 作成委員 COIの公開について