【高血圧管理・治療ガイドライン2025】発刊についてのお知らせ
日本高血圧学会では2025年7月25日に新しい高血圧のガイドラインをメディアへ発表しました。冊子は8月29日から書店等で購入ができるようになります。
我が国の血圧コントロール状況は十分ではなく、主要経済国の中では最下位に近い状況です。
今回のガイドライン作成の方針は、従来の知識中心の内容から、血圧を下げる行動につながる内容とすることです。そのために3部構成にしています。
第1部は対象を国民全体や集団として公衆衛生的な内容としています。
第2部は対象を成人の本態性高血圧患者として、利用者を実地医家としています。
第3部は対象を二次性高血圧などの含めた特殊な病態として、利用者を各種専門医としています。
降圧目標を年齢によらず130/80mmHg未満(診察室血圧)、125/75mmHg未満(家庭血圧)としています。しかし、やみくもに下げるのではなく、個別状況を考慮し、有害事象や副作用に注意しながら降圧することとしています。
降圧治療では、主要降圧薬を長時間作動型ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、少量のサイアザイド系利尿薬、β遮断薬として、投与開始の薬物としています。また、降圧が不十分の際には早めにこれらの薬物の併用を行うことを推奨しています。
→年齢や病名によらず、個人の特性に配慮して
降圧のスピードなどを調整する。
■書名:高血圧管理・治療ガイドライン2025
■編集:日本高血圧学会高血圧管理・治療ガイドライン作成委員会
■発行:日本高血圧学会
■制作・販売:ライフサイエンス出版株式会社
■ISBN:978-4-89775-503-8
■仕様:A4国際判,本文300頁(予定),2色刷,表紙4色刷
■定価:(本体価格3,800円+税)
■発行日: 2025年8月29日
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