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Hypertension Summit 2016 Kyoto, Japan 開催報告

去る5月31日(火)、6月1日(水)、ホテルグランビア京都にて国際高血圧学会の理事の方々をお招きし、Hypertension Summit 2016 KYOTO が 開催されました。このSummitは、2006年に開催された福岡の国際高血圧学会の「福岡宣言」から10年経過した節目として日本高血圧学会が企画しました。また、日本高血圧学会は2022年に京都で国際高血圧学会を開催することを、国際高血圧学会(ISH)に対して立候補を表明しています。そのため、このHypertension Summit 2016 KYOTOは、ISH役員の方々と交流を深め誘致活動を促進するという目的も含まれておりました。
京都はiPS細胞や本態性高血圧ラット(SHR)が生み出され、9人のノーベル賞受賞者を輩出する学問的都市であること、1000年以上も続いた古都でユネスコの世界遺産であること、更に世界で最も行ってみたい都市として人気の高い都市である等の理由から、2022年ISH開催の候補都市として考えています。
2006年以来、日本高血圧学会(JSH)会員のISHメンバーは増加し続け、本年には135名(全体の12.2%)になり、 JSHは、国際的な高血圧対策や教育に大きな貢献をしてきました。これらの成果を踏まえつつ、ISHが我々に期待すること、あるいはISHの活動の方向性などを伺い、JSHが未来に向けた社会貢献の方向性について議論しました。本会議は、両学会が同じ目的を目指して今後の事業、活動の協力について再確認することができ、「京都宣言」としてまとめ、発表いたしました。

京都宣言にサイン後発表
ISH Rhian Touyz 理事長と日本高血圧学会 梅村 敏 理事長

Hypertension Summit 初日の5月31日(火)は、講演、シンポジウム、ワークショップが別記のプログラムにそって行われ、ISHの研究者、JSHの研究者がそれぞれの立場から様々な観点で発表と意見交換が展開されました。それらの内容を踏まえ、ISHのRhian Touyz理事長とJSHの梅村敏理事長から「京都宣言」が発表されました。

ホテルグランビア京都にて参加役員の記念撮影

翌日の6月1日(水)はJSHの国際高血圧学会日本開催誘致委員のメンバーが案内役で、2022年ISHの開催予定会場である、みやこめっせと京都国際会館、また京都大学iPS研究所/SHR記念碑の見学が行われました。

出席者:

ISH Executive Council members: Rhian Touyz (President), Louise Burrell (Treasurer and Corporate Liaison Officer), Masatsugu Horiuchi (Secretary), Dorairaj Prabhakaran (Ex-Officio - International Development), Agustin Ramirez (Vice President), Ernesto Schiffrin (Immediate Past President), Alta Schutte (Chair, Membership Committee and New Investigators Liaison Officer), Ji-Guang Wang (Global Outreach and Promotion Officer)

ISH Scientific Council members: Guido Grassi, Cheol-Ho Kim, Yoshihiro Kokubo, Basden Onwubere, Markus Schlaich, Naftali Stern, Roland Schmieder, Maciej Tomaszewski, Richard Wainford

Ex-Officio Members of the Scientific Council: Trefor Morgan (APSH Representative), Fadi J Charchar

JSH: 梅村敏JSH 理事長(横浜労災病院長、横浜市立大学名誉教授)、 伊藤裕ISH日本開催誘致委員会委員長(慶応大学教授)、JSH 役員・ポスター発表の若手研究者などと一般参加者。出席者総数:約100名。

プログラム

Session-1: Ongoing JSH activities and challenges after the FUKUOKA statement in 2006

  1. Salt and Hypertension ~From Bench to Clinic~: Toshiro Fujita (The University of Tokyo, Japan)
  2. The Japanese Guideline for Hypertension: JSH2009/2014 and Next: Toshio Ogihara (Morinomiya University of Medical Sciences, Japan)
  3. Current potential of the JSH (members, conferences, etc.) and ongoing global activities: Satoshi Umemura
  4. Hypertension Society of upcoming generation: Tatsuo Shimosawa (The University of Tokyo, School of Medicine, Japan)
  5. Strategies for promotion of research on hypertension: Masatsugu Horiuchi (Ehime University, Japan)

Session-2: Recent outstanding research by Japanese young investigators

  1. Novel adrenocortical zonation visualized by CYP11B2 immunohistochemistry opens up primary aldosteronism: Kuniaki Mukai (Keio University School of Medicine, Japan)
  2. Clock Genes and Salt-Sensitive Hypertension: A new type of aldosterone synthesizing enzyme controlled by circadian clock and angiotensin II : Masao Doi (Kyoto University, Japan)
  3. Regulation of mineralocorticoid receptor signals in the kidney: Shigeru Shibata (Teikyo University, Japan)
  4. Cardiovascular reconstitution from pluripotent stem cells: Jun K. Yamashita (Kyoto University, Japan)
  5. Significance of self-measured home blood pressure in management of hypertension: Kei Asayama (Teikyo University School of Medicine, Japan)

Luncheon Seminar: Disaster and hypertension

  1. Disaster Hypertension and Hemodynamic Biomarker-Initiated 'Anticipation Medicine': Kazuomi Kario (Jichi Medical University School of Medicine, Japan)
  2. Lessons from the Kumamoto earthquake in April 2016: Masashi Mukoyama (Kumamoto University Graduate School of Medical Sciences, Japan)

Session-3: Regional activities of ISH: past, present and future

  1. International Society of Hypertension Activities in Europe and Middle East
  2. Hypertension in India
  3. Regional activities of ISH: past, present and future - Activities in China
  4. ISH Activities in Africa
  5. Regional activities of ISH in Australia - past, present and future
  6. The activities performed in Central and South America (CSA)
  7. ISH Activities in the USA

Session-4: ISH: Where are we going?

  1. Vision of the International Society of Hypertension and new initiatives
  2. Membership, New Investigators and Future Leaders
  3. International Society of Hypertension, global engagement, funding and future meetings

Session-5: Workshop: Brain storming for future collaboration between the ISH and JSH: Council members of the ISH and JSH.

プログラムの中のブレイン・ストーミングでは、特に今後のISH-JSHの相互研究・相互ミッションの達成が強調されました。研究レベルでJSHとISHは両学会の研究を推進するための以下の共同の努力をしていくことが提案されました。1)各会議のジョイントセッション、2)両学会員の交換プログラムの啓蒙と推進、3)若い世代支援の両機関研究所の短期研究訪問フェローシップ/スカラーシップの新設、日本のベテラン研究者のISH新人教育への協力、4)日本の若い研究者に2年毎のISH Meeting 参加推進、特に、ISH New Investigator Committeeとのジョイントセッションやシンポジウム・Networkの参加推進、5)Women in Hypertension Researchをより強化するため2016 meeting in Koreaで始まる共同参加等々を奨励する。
又、JSHは今後一層、ISHが関わるアジアの活動に参加し、ISHアジア地域アドバイザリーグループ(RAG Asia Regional Advisory Group) とさらに協力して仕事を進める。中国、韓国の学会への参加等もESH、AHAへの参加同様に推進する。
今後、日本からのISH会員がさらに増えることにより、JSHの活動の視野が一層広がり、積極的な活動が行われるであろう、等々議論されました。

JSHは、高血圧の治療・管理において目覚ましく進歩し、日本国内で減塩のキャンペーンによる成果をあげ、高血圧治療のガイドラインを編集・発刊しました。このような実績のある活動がISHと共有されることが確認され、京都宣言の使命が提案され採択されました。

Hypertension Summit 2016京都で発表された京都宣言


プログラムの最後に、14人の若手研究者達のポスター発表が行われました。ISHの役員が審査員として評価し集計され、優秀者2名に賞(Young Investigator Award)が送られました。
受賞者:井上博之先生 (慶応大学医学部)、谷野彰子先生 (愛媛大学医学部大学院)
Dr. Tomaszewski (Chairperson of the ISH New Investigator Committee) 氏より、ISHの若手研究者との活動を促進するグロ-バル共同研究のスタートとして、JSH若手研究者によるScientific Meeting of the ISH 2016 in SeoulのNew Investigator Networking の参加を奨める発言がありました。

以上、2日間のサミットは「京都宣言」のサインの舞台となりました。両学会の目指すものは、教育、認知、予防、治療、管理の徹底であり、これらを推奨することによって、地球規模で高血圧、ならびに関連疾患を撲滅することであります。ISHとJSHが両学会の方向性を共有する素晴らしい機会であり、特にISHに対してJSHの高いプレゼンスを示す大変良い機会となりました。

*JSHは、国際高血圧学会2022年を京都での開催を目指して立候補しています。既にBid Paperを提出し、来たる9月25日、ISH 2016 ソウルにおいてプレゼンテーションを行うことになっています。

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