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腎神経焼灼術に基づいた高血圧治療についての新しい文献のお知らせ
腎神経焼灼術に基づいた高血圧治療についての新しい文献 
(Bhatt DL, et al for the Symplicity HTN-3 Investigators: A controlled trial of renal denervation for resistant hypertension. NEJM 2014 DDI:10.1056)
 
 
2014年3月29日、米国Washington, DCで開催されたアメリカ心臓病学会で Symplicity HTN-3 の詳細な結果が発表され、直ちにNEJM(The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE)のオンライン上に掲載された。 
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1402670?query=featured_home 
 
カテーテルによる腎神経焼灼術に基づいた高血圧治療効果を確かめるため米国で実施された治験 (患者数535名、87施設で実施; カテーテルを挿入するが高周波を発生させない対照群を置いた初めての盲検比較研究) において、安全性には問題がないが、試験実施前に計画していた降圧効果が得られなかった。 
一次評価項目である6ヶ月後の診察室収縮期血圧低下 (対照群で11.74±25.94、治療群で14.13±23.93 mmHg、群間差 p=0.26) および二次評価項目である6ヶ月後の24時間ABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring)の収縮期血圧低下 (対照群で4.79±17.25、治療群で6.75±15.11 mmHg、群間差 p=0.98) のいずれでも有意な降圧効果を認めなかった。 
論文では、これまでの報告は、侵襲的な治療法であるがためプラセボ効果が大きかったのではと考察している。本当に除神経できているかの確認が重要としている。この結果は、このカテーテルシステムでの成績で有り、また他の手段による腎除神経治療の効果に一般化するものではないと言及している。 
 
(文責:木村玄次郎)

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